Case ─ 港区・95㎡
北の光と、過ごす朝。
出会い
お子さまの独立を機に、長く暮らした港区のお住まいを見つめ直したい——そんなご相談から始まりました。北向きの窓から差し込む、やわらかな光をどう生かすか。住み替えではなく、いまの住まいを育てるという選択でした。
構想
余白を主役に据えました。間仕切りを減らし、朝の光が奥まで届く一室空間へ。床はオークの無垢材、壁は和紙のような質感の塗り仕上げで、光をやわらかく受けとめる下地を整えています。
仕立て
窓辺には Carl Hansen & Søn の CH24〈Yチェア〉を。ペーパーコードの座面が光を透かし、落ちる影までが景色になります。色数を抑え、素材の表情で奥行きを描きました。
暮らし
いまは、珈琲を淹れて窓辺で過ごす朝が、一日の輪郭になっているそうです。静けさこそが、いちばんの贅沢になりました。